NPO法人 しあわせの花咲かせ隊
発足 2013年6月
解散 2018年8月
所在地 〒238-0042
神奈川県横須賀市汐入町2-32 かぐら
TEL090-8538-0370
「ごあいさつと発足の経緯」
あんなことは、二度と起こしてはいけないんです
トップページの写真をよくごらんください
一見すると、ただの荒れた道路のように見えますが、活断層がはっきりとわかります
ここは第一原発から3キロほどの、双葉町と浪江町の境界近くです
黄色いセンターラインが、3メートルほど、右側にズレています
地震のすさまじさを語る一枚です
第一原発のオペレーターとして、一号炉二号炉の水質管理をしていた娘が、妊娠の検査をするために休暇を取ったのが3月11日です
皮肉なことに、娘は自分が管理をしていた原発が放出した放射能が原因で、救助隊が中に入れないということになってしまい溺死してしまいました。
遺体の発見はその40日後、一斉捜索で発見された娘は、川に中の木にしがみついた状態でした。つまり、津波が引いた時点では、まだ「生きていた」わけです
娘の遺体発見が目的で、私は防護服を着ることなく震災後の4月9日から一週間、禁止区域内へ立ち入りました。
数度のスクーリニングでの検査数値は、原発から二時間も離れた会場で、体の上で計っただけで、1000マイクロに近いものでした
あまりにも世間一般の常識とはかけ離れた、現実・・・
私は今でも、原発反対派でも賛成派でもありません
ただ、事実を知りたい、知らせたいだけなんです
あの場所の現実を知っているからこそ、「どうしてだ?なぜだ?」という気持ちが消えず、悩み葛藤していたときに、出会った方たちの支援で、このNPO法人ができました
神奈川県民でありながら、福島の、第一原発の関係者の遺族・・・
そうした自分の立ち位置の特殊性から、こうしていろいろな方に支えられて立ち上がったNPO法人です
今現在、娘が発見された場所に、最初は自力で、今はいろいろな方の寄付で十数本の桜を植えています。
残された子供に「お母さんに会いたくなったら、そこに行け」と伝えたかった
そして、娘以外の津波の犠牲者、その遺族の方への気持ちも込めました
昨年末、郡山市の西方寺に一本の桜を植え、記念碑も立てることができました
浪江の方とのつながりを持てる場所になればと思います
あることがきっかけで、少々音楽に関わることになったのが、震災の数か月前です。
そういったこともあり、「音楽を使って、生きることの大事さを伝える何かができないか?」と考えました。
そして、考えて出したというか、自然に出た答えが今です
桜、つまり花。そして音楽。この二つです。
花と音楽が嫌いな人は、まず居ません
その二つを生かして、人と人をつなげ、生きる努力の大事さを、訴えるのではなく、心静かに語りかけていこうと思った次第です
NPO法人「しあわせの花咲かせ隊」という名前には、ひとりひとりの心の中に一輪の花を咲かせたいという意味が込められています
花の種類は様々です。それと同じように、人の心の中に咲く幸せの花の大きさ、咲く時期、場所、違いは人の数だけありますが、 一輪の花でも集まれば花束に、花園になります
目標は、福島のあの地を日本一のお花畑にすること
日本中の人の心の中に
「しあわせの花」を咲かせること・・・です
代表理事 白川 司